後半:「鏡の法則とカラーセラピー」14色が映し出す心の本音

14本のカラーボトルが入っている箱を手に持っている

こんにちは、色と心理の専門校・虹輝心主宰、心色デザイナーの原美保子です。この記事は、シリーズ記事『鏡の法則:私たちの意見は他者との関係性で磨かれる』の続編です。前の記事はこちらからご覧ください

前半では、他者との関係性が自分を磨く「鏡の法則」についてお話ししました。今回の後半では、その視点を色に応用し、カラーセラピーが心にどのような気づきを与えてくれるのかを探っていきます。色を通じて自分を知り、新たな一歩を踏み出すヒントを見つけていただければ幸いです。

目次

前半のおさらい: 鏡の法則とは?

SNSを投稿する手元

私たちの日常において、他者との関係性が自分自身の意見や価値観を映し出す「鏡」の役割を果たしている、という法則があります。この「鏡の法則」によれば、私たちは他人の言葉や行動、周囲の環境を通じて自分を再発見するプロセスを体験しています。

例えば、友人の何気ない一言があなたの新しい習慣を生み出したり、SNSで目にした考えが自分の価値観を揺さぶったりした経験があるかもしれません。これらはすべて、他者が私たちにとって「心を映し出す鏡」として機能することを示しています。この視点を意識することで、他者との関わりがただの情報交換に留まらず、自分自身を磨き上げる大切な場面であることに気づくことができます。

色は心を映し出す鏡

この法則の考え方は、色にも当てはまります。私たちが無意識に選ぶ色は、心の状態や感情を反映する一種の「鏡」となっています。これらは単なる視覚的な要素ではなく、心理や感情に深く結びついており、その力を使うことで自分自身をより深く理解する助けとなります。

例えば、気分が落ち着かない時に青を選ぶことが多い場合、それは冷静さや安定を求める心の状態を示しているかもしれません。また、明るい黄色やオレンジに魅かれる時、それは活力や希望を求める心理を映し出している可能性があります。このように、色は私たちの内面を映し出し、気づきを与えてくれる重要なツールなのです。

カラーセラピーの魅力

カラーセラピーでは、セラピストとの対話やセッションを通じて、14本のカラーボトルを使って相手の心を映し出し、それを深く掘り下げていきます。具体的には、以下のようなプロセスが行われます:

  • クライアントが選ぶカラーボトルの意味を通訳して、その背景にある感情や心理状態を推測していく。
  • クライアントの心にポジティブな影響やバランスを持つ色を活用し、より良い感情や思考を促す。
  • 日常に取り入れるカラーアイテムを提案し、生活全般にポジティブな変化をもたらす。

これにより、色が心の「鏡」としてどのように作用するかを体験しながら、自分自身と深く向き合う貴重な時間を得ることができます。

なぜ色彩は心を反映する存在なのか?

原美保子がブルーのボトルを空にかざしてみてる

選んだ色彩が私たちの潜在意識に深く働きかけ、その時々の心理状態や感情を反映させるような役割をします。無意識のうちに自身の内面を反映する色を選んでおり、それが今の心の声や状態を表現しているのです。

たとえば、セッション中に「青」を選んだとしましょう。それは、冷静さや安らぎを求める気持ちの表れかもしれません。一方で「赤」を選ぶ場合、情熱を求めたり、エネルギー不足を補いたいという願望が隠されていることもあります。これらの選択は、言葉では伝えきれない奥底の思いを明らかにする手がかりとなります。

カラーボトルは、単なる視覚的な美しさではなく、その背景にある感情の深層を映し出す重要なツール。だからこそ、カラーセラピーでは「色を選ぶ」という行為そのものが、自分自身と向き合う第一歩になるのです。

・セッション中の『心の映し』としての役割

セッションでは、クライアントが「気になる色」を選ぶことで、無意識の中に眠る心の声が表れます。そのプロセスは、まるで心が投影されたようなイメージです。

たとえば、ある方が「黄色」を選んだ場合、「明るさ」や「希望」を求める気持ちが込められていることがあります。一見するとポジティブな選択のように見えますが、セラピストとの対話を通じて、実はその裏には「不安」や「恐怖」といった感情が隠れていることに気づくこともあります。この気づきが重要です。

その気持ちを否定するのではなく、「不安や恐怖が今の私の中にある」と認め、受け入れる。そして、その不安を抱えながらも前に進むために「黄色」を意識付けし、日常に取り入れることで、心の中に少しずつ希望の光を取り戻すというプロセスが生まれます。

セラピストがサポートすることで、クライアントは自分自身の深い感情に気づき、それを意識付けの色として視覚的に捉えることができます。これにより、言葉だけでは到達できなかった潜在意識に触れ、心の成長を促すことが可能となるのです。

まるで鏡のように私たちの感情や思考を映し出す、それを意識的に活用することで、自分自身とより深く向き合い、心と体のバランスを整える助けとなるのです。カラーセラピーのこの独特なプロセスは、私たちが持つ内なる力を引き出す素晴らしいツールと言えます。

カラーセラピーの『心の投影』としての実践例

窓の外を眺める黒い服の女性

カラーセラピーは心を投影し、日常生活の中で活力や癒しをもたらす身近なツールと言えます。生活の中に簡単に取り入れられることができるのも魅力です。

たとえば、気分が沈んでいる時には、オレンジ色のタオルやクッションを使ってみるのはいかがでしょうか?オレンジは活力や元気を呼び戻し、エネルギーを高める作用があると言われています。

一方で、暗い色が気になる時も、自分の心の声を無視する必要はありません。黒が気になる場合、それは外部からのストレスや情報から一旦自分を守りたいという気持ちの表れかもしれません。このような時は、黒を身に付けることで安心感を得た後、インディゴやパープルを活用して自分自身を癒すのも良い方法です。

このように、日常生活でのカラーセラピーは、選ぶ色を尊重しながら自分の感情や状態に寄り添うプロセスとして活用できます。さらに深い知識を身に付けたい場合は、専門的なカラーセラピスト講座で学ぶのもおすすめです。
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・ワークショップでの実例

カラーセラピーの力をより直接的に感じる場として、ワークショップがあります。実際のセッションでは、色が心にどのように作用するかを体験し、気づきを得る場面が数多く生まれます。

たとえば、以前行ったワークショップでは、参加者の方々に「人生で最も印象的だった色」を聞くセッションを行いました。その中の一人である男性が、「オレンジ」と答え、過去の体験を共有してくれました。彼は、若い頃の失恋で感じた深い寂しさを癒すために、自分の部屋の壁紙や電気をすべてオレンジ色にしたと語ってくれました。オレンジ色が彼に安心感を与え、不安な気持ちを和らげてくれたのです。

このように、ワークショップは参加者が色との深い関係性を再確認し、自身の心理的な状態や過去の体験をより深く理解し共有する機会を提供します。色の持つ力を、改めて体感できる場です。

自分の内面と向き合うきっかけとは?

ピンクのノートとパソコン

色彩を活用することで、自分の心を知り、新しい気づきを得ることができます。日常生活にシンプルな形で彩りを取り入れるのは、とても効果的です。

たとえば、好きな色で日記の表紙を選ぶのはいかがでしょうか。その色が今のあなたにとってどのような意味を持つのかを考えることで、自分の内面と向き合うきっかけになります。ピンクが選ばれたら、それは優しさや愛情が求められている心の状態かもしれません。自分の感情を丁寧に掘り下げるプロセスは、日常に小さな自己成長をもたらします。

・他者との関係における色調の使い方

自分自身だけでなく、他者との関係を円滑にするための手助けとして、共有空間での色調の使い方は、周囲との調和を生む重要な要素です。

たとえば、リビングルームにグリーンを取り入れることを考えてみてください。グリーンは自然を連想させ、リラックス効果が高いです。家族や友人との会話がより穏やかになり、皆がくつろいだ時間を共有することができるでしょう。また、職場ではブルーを取り入れることで集中力を高めつつ、チーム内の落ち着いたコミュニケーションを促す効果が期待できます。

カラーが教える「気づき」と「成長」

カラフルなクッションが映える、白を基調としたりイング

カラーの魅力は、自然と自分自身と向き合うことができるところにあります。たとえば、なぜこの色にが気になるのか。それがあなたの内なる感情、今抱えている課題、さらには未来への希望を映し出していることがよくあります。 この「気づき」は、私たちが人生で迷ったり、不安を抱いたりしたときに、必要なヒントを与えてくれるものです。そして、そのカラーが持つエネルギーを活用することで、心がより良い方向へと進み、成長を促してくれるのです。

カラーセラピーで得られるもの

  • 潜在意識との対話 カラーセッションを受けることで、普段気づくことのできない「本当の自分の声」を聴くことができます。それは、誰かに言われたアドバイスではなく、自分の内面から自然と浮かび上がる「答え」です。
  • 心と体の癒し 色彩心理的効果は、ただ心を癒すだけでなく、体のリズムを整え、エネルギーを取り戻す手助けをします。暗い色に魅かれる時期にはそれを無理に排除するのではなく、心のままにを取り入れるプロセスが有効です。
  • 未来へのヒント このセラピーは「今」の感情だけではありません。未来に向かうためのエネルギーやヒントを得ることができるのです。鮮やかな緑が「新しいスタート」を象徴するように、このアプローチは未来を切り開くための鍵となります。

日常に彩りを取り入れる

日常の中で、彩りを使って心と向き合うことは、気づきと成長への第一歩です。「鏡の法則」と色の持つ力が重なり合うことで、自分の本当の気持ちを映し出し、ポジティブな変化をもたらしてくれます。

「色が心を写す鏡である」という視点を生活に取り入れると、例えば以下のような場面で新たな発見が得られるかもしれません:

  • 朝、何気なく選んだ服のトーンが、一日をどのように心彩るのか。
  • 部屋のインテリアの彩りが、家族との時間がどれだ心地よくなるのか。
  • そして、自分の本当の思いに色を通じて触れる瞬間。

このセラピーは、単なる癒にとどまりません。それは、新しい自分を発見し、心と体をより良い状態に導くための「実践的なツール」でもあります。

日常生活の中で、自分の気持ちや感情に寄り添うことで、新しい発見と可能性が広がります。興味が湧いたら、自分に合った色彩を見つけ、未来を描いてみましょう。

色彩を通じて心を映す生き方

鏡に映るカラーボトルたち

日々どのような色調やトーンに惹かれるのかを意識するだけで、自分の内面や本当の気持ちと向き合うことができるのです。 カラーセラピーでは、こうした視覚的な要素を活用し、心の癒しや成長を手助けするセッションが行われます。

冷静さや安定が必要なときに「青」を手に取るのは、偶然ではありません。同じように、勇気を必要とするとき「赤」が心に響くことも、自然な反応です。これまでに無意識で選んできた色調や彩りを振り返ってみると、自分でも驚くような気づきに出会えるかもしれません。

こうしたプロセスは、単に癒しを得るだけでなく、新しい可能性を見つけるための大切なステップでもあります。「自分」と再会する喜びを、ぜひ感じてみてください。

まとめ


視覚的な要素は、私たちの内面を映し出す「窓」のような役割を果たしています。カラーセラピーでは、この力を活かして美しいカラーボトルを使って、感情や潜在意識を探り、より深く自分自身と向き合うプロセスを提供します。

今回の記事では、「鏡の法則」と色の関係を通じて、自分の中に隠れた気づきや心の深い影響についてご紹介しました。自分を知ることは、自分を受け入れる第一歩。日常の中でほんの少し「彩り」に目を向けるだけで、心と体がより調和する道が見つかるでしょう。こうした小さな行動が、充実した人生への鍵になるのです。

これからの生活において、目にする色合いがどのようなメッセージを持っているのか、少しだけ耳を傾けてみてはいかがでしょうか。そのメッセージが、心を穏やかにし、次への一歩を導く力になるかもしれません。必要なサポートや気づきを求める方には、ぜひ14本のカラーボトルと色の意味の解説本付きのカラーセラピスト講座を体験していただきたいと思います。その体験を通じて、新しい自分と出会う瞬間を感じていただけたら幸いです!


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