色と光の関係について!カラーセラピーライフバランス

闇の中では、電気、星、月明かりに照らされないと色を見ることはできません。雨上がりに目にする虹やシャボン玉の虹色が見える現象は、光によって生み出されています。光に色はありませんが、光の存在が無いと色は見えません。色と光の関係はとても不思議です。

色の正体と光の正体について、日々色と関わるカラーセラピストの立場から、分かりやすく説明していきます。

目次

色と光は切っても切れない存在

切っても切れない深い存在の色と光が私たちの暮らしにどのように関係しているのでしょうか。私たちが見ている物には色が付いていますが、色その物自体についているのではなく、光が目に入って脳に伝わり色と知覚することで、はじめて色として見ることができます。

つまり、色は人の感覚が引き起こす現象によって見えるため、その条件によって色の見え方は変化し、多くの不思議な現象が生じます。ここでは、色の正体とは何か、なぜ色が見えるのか、色彩学の基礎知識を簡単に学び、色と光の不思議な関係を理解していきます。

色の正体とは?

私たちが見ている色は、色がもともとついているのではなく、光によって色がついているように見えています。どのようにして色として見ることができるのか、その始まりはです。無色透明に見えている白い光、その光の中に、私たちに色を感じさせる不思議な要素があります。

太陽の光や蛍光灯は、白色光(はくしょくこう)と呼ばれる無色透明の白い光、その中に人間が目で捉えて色として見える領域があり、そのことを証明したのは、リンゴが木から落ちるのを見て、万有引力の法則を見つけたニュートンです。

ニュートンは1666年、プリズムを用い、白色光である太陽光がさまざまな色(単色光)の集まりであることを発見しました。色の正体は光であることがニュートンにより証明されました。

暗室の中での実験

壁に小さな穴をあけ、その穴から差し込んだ太陽光をプリズムに当てると、虹色の光の帯(スペクトル)が現れた。太陽光はプリズムに通すことで、さまざまな波長の光を各波長に分けることができます。イギリスのニュートンのプリズムによる太陽光の分光実験が有名。

プリズム】透明なガラスでできた三角柱など、光を屈折・分光・分散させるもの

白色光】(はくしょくこう)太陽光など無色透明の色みを感じさせない光(複合光)のこと

複合光】(ふくごうこう)太陽光のようにたくさんの色の波長が含まれている白色光のこと。波長の違う単色光が集まったもの。

単色光】(たんしょくこう)複合光を構成している1つ1つの波長はプリズムにより分光され、それ以上分けることのできず、波長ごとに色が違って見える。単一波長からなる色光のことで、

分光】さまざまな波長を含んだ光を各波長に分けること

スペクトル】太陽光をプリズムに通して分光させてできた「赤・橙・黄・緑・青・青紫・紫」までの虹の7色の帯。

分光分布】光の波長全体で各波長がどのような量のエネルギー分布となっているかを表したもの

色の正体が光であることが分かりました、では、光の正体とは?

光の正体は

光の正体は?

部屋の中にも飛び交う電磁波、その中で私たちが目で見ることができる光があります。可視光と呼ばれ、380~780nmの波長の範囲です。波長の長い(長波長)ほうから、赤、榿、黄、緑、冑、藍、紫(青紫)と私たちは色で感じます。虹も波長の順番で並んでいることがわかりますね。

青紫の外側には紫外線があり、赤の外側には赤外線があり、太暘光には赤外線や紫外線も含まれていますが、可視光線以外の電磁波を人間は見ることができないため、気づかないのです。私たちが感じる色の違いは波長の長さのちがいなのです。そして光の正体は電磁波という波なのです。

波長とは】電磁波の山から山まで、または谷から谷までの長さをいい、波長の長さはnm(ナノメートル)という単位で評価を表します。1nmは10億分の1m(100万分の1mm)

振幅とは】ここでは電磁波の山から谷までの半分の長さをいいます。

エネルギーの大きさは、波長によって差があり、波長が短い(周波数が高い)ほどエネルギーは大きく、波長が長い(周波数が低い)ほどエネルギーは小さくなります。青い光は短波長でエネルギーが高く、赤い光は長波長でエネルギーが低いということになります。

遠赤外線は赤い可視光線より波長が長い電磁波で、身体をじわじわ温めるのに対して、紫外線は青い可視光線よりも波長が短い電磁波で、短い時間で肌を焼いてしまいます。これが波長(周波数)によるエネルギーの大きさの違いです。

人間の目で見ることができない光の存在

赤外線可視光線の色より波長が長く、マイクロ波などの電波より短い電磁波で、色として見ることができない波長です。太陽光に含まれ、物を温める作用、熱作用があり暖房や調理器などに使われています。

波長の780nm~1mmの電磁波で、熱線とも呼ばれ、波長域からの距離により(遠)(近)と呼びわけられ。780nm~1,400nmを近赤外線、それ以上を遠赤外線といいます。

赤外線よりも長波長の0,1nm~1kmの電磁波は、マイクロ波、テレビ波、ラジオ波などのように受信機により視覚または聴覚エネルギーに還元されます。

紫外線】可視光線の紫色より波長が短いく、紫の光よりすぐ外側の電磁波なので、紫外線と呼ばれ、色として見ることができない波長です。太陽光に含まれ、地球に届く太陽光の約6%を占めると言われています。

化学作用が強く、日焼けを起こさせる波長1~380nmの電磁波で、化粧品などでは(UV)と表現されますが、これは「紫を超えた」という意味に由来しているとのことです。

DNAは、紫外線によって、比較的容易に破壊されます。そのため 紫外線は、少量なら殺菌効果があります。しかし紫外線を 浴びすぎると、皮膚の具合が悪くなったり、ひどいときには 皮膚がんを起こす危険性もあります。

紫外線は殺菌に有効です。 日干しをするのも、乾燥させるためだけでなく、紫外線によって、 微生物を殺すといった理由もあり、害虫駆除用の殺菌灯などにも利用されています。

X線】身体の柔らかい部分を通過して硬い部分で跳ね返る、放射線の一種でもある電磁波で、医療などのレントゲンや分析機器にも使われています。

ガンマ線】紫外線よりはるかに短い波長で原子核から出る放射線です。原爆などの核爆発で放出されると致命的な電磁波になります。

物理学者による色と光の関係

●1865年イギリスの物理学者マクスウェル(1831~79年)が、光は電磁波の一種であると発表しました。電磁波は電気の性質による波で、磁場を起こす性質をあわせ持つため、

電磁波と呼ばれています。

太陽の光は電磁波の形状をとって、毎秒30万kmの速度で地球に届いています。これ以前の説として、1675年イギリスのニュートンによる粒子説と、1678年オランダのホイヘンスによる波動説の2説がありました。

電磁波はこの粒子の性質(粒子|生)と波の性質(波動性)の両方の性質を持っています。

●1666年、イギリスの物理学者ニュートン(1642~1727)が太陽の光や蛍光灯の光は「白色光」と呼ばれ、無色透明に見えるこの白い光の中に、人間が感じることができるすべての色の要素があります。そのことを発見したのは、ニュートンでした。

小さな穴から太陽の光(白色光)を暗室に導きプリズムに通して分光したところ、

さまざまな光の(赤・橙・黄・緑・青・藍・青紫)と変化していく、色の帯がスクリーンに映し出 され、この色の帯のことをスペクトルと言い、スペクトルを得る実験に成功しました。

無色透明に感じていた白い光は、いくつもの色の要素が重なってできていることが証明されました。ニュートンは、光の物理的特性と色の関係を把握し、色彩の科学的研究の基礎を築きました。

●アインシユタイン(アルベェルトAlbeitEinsteinl879~1955)は南ドイツのウルムで生まれた理論物理学者で、1905年には金属に電気を当てると電子が飛び出すという「光電効果理論」、「ブラウン運動の確率論的理論」、「特殊相対性理論」を発表しました。

この「特殊相対性理論」の中で、光は波動性と粒子性の二重性を持ち電磁波はhy(hはブランクの定数、yは振動数ニュー)のエネルギーを持つ量子であると説明しました。

1907年に「比熱の理論」、

1911年に「一般相対性理論」、

1917年に「宇宙構造の理論」、「重力波の理論」、

1924年に「ボーズ・アインシュタイン統計」を発表しました。

1921年には光電効果の法則と理論物理学の分野の研究で、ノーベル物理学賞を受賞しました。相対性理論は賞の対象外であったが、マックスウェルの「光の電磁波理論」と光の速度の実験をしていたマイケルソンとモーリーの説を肯定するものであり、力学の新体系のもとを作りました。

●ホイヘンス(クリスティアーンChriustiaan Huygensl629~1695)はオランダの物理学者、天文学者です。1655年に土星の環を、第、第4衛星を発見し、1657年に振り子時計を発明。また光の波動説を唱え、偏光を発見しました。

カラーセラピーライフバランス

常に仕事に追われ自分の時間がなく、ストレスを抱え込んでしまう方、自分の本当の気持ちを色からのメッセージと重ね合わせ、今の自分を知る事でそのパターンを変える事ができます。時間に追われながら忙しく働く、今の社会への疑問から、ゆっくりした暮らしという意味を持つ、スローライフという考え方が生まれました。

スローライフには、暮らし方だけでなく考え方や価値観も含まれるため、仕事を調整してゆっくりした時間を作り、その時間をゆっくり豊かに過ごす、その繰り返しのバランスが、仕事、暮らし、生き方のライフバランスとなります。

技術の進歩で私たちの生活は便利になりましたが、現代病やストレスも申告になってきて、物質的な豊かさと引き換えに精神的な安定を失っているのが今の社会です。

何事もバランスが大事!しかし忙しい日々の中で、自分と向き合う時間をどうやって作ったらよいのでしょうか?

私たちは情報の8割以上を視覚で捉え、その8割が色からの情報です。何気なく目にする色にバランスの整え方のヒントがあります。そこではカラーセラピー、その日、その時の気になる色のメッセージが、バランスの乱れを気づかせてくれます。そして自分のバランスを整える色を取り入れ、人生を楽しみ豊かな過ごし方ができます。

カラーセラピーライフバランスとは、色と光の関係のように、私たちが健やかに生きていくうえで、暮らしとバランスはに切っても切れない関係だと思います。時間に追われて忙しい方に、色からのメッセージと向き合い、バランスのとり方を学ぶ豊かな時間を作ります。

自分の影の部分に光を当てれば、環境は自分で変える事ができます。

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