カラーセラピーとは?色と人類の歴史

色々な情報が飛び交う現代社会は、情報過多に疲れてストレスを感じやすく日常においては、セラピーを活用して心身を癒すことも効果的です。

数あるセラピーの中でも、カラーセラピーは、気軽に色を楽しみながら始められる方法です。

自分や家族、職場や周りの人のストレスをやわらげたり、癒したいとお考えの方に向けて、カラーセラピーの効果や活用法を知るために、色と人類の歴史をさかのぼり見ていくと、古代から現代に至るまで強い影響を受けていることが見えてきます。

色は人類にとってなくてはならない宝であり、カラーセラピーを必要としてしている人に届けるカラーセラピストになるという道や、カラーセラピストを育成する講師になるという道もあるので、ご興味が湧いてきた方はその道を検討してみてください。

目次

カラーセラピーとは?

カラーセラピーとは、日本語で「色彩療法」の事をいいます。色彩療法とは、色の持つ波長を活用して、 心や体のバランスを取り戻し、元気に前向きに本来の生きる力を高めて、心身のケアに役だてる癒しの方法です。

最近の傾向として、看護や介護、福祉や教育に携わる方にも、カラーセラピーを取り入れる方が増えてきています。

そこでカラーセラピーはいつの時代からあったのか、どのように人類と関わってきたのか?この記事を読むと、色と人類との深い関係が理解できます。

カラーセラピーの歴史

人類誕生から、裸同然の生活をしていた人々は、約10万年前には、身体に様々な色を塗るようになり、この現象は世界中で見られたと言われています。

今から約1万年前くらい、農耕や牧畜が行われていた新石器時代には、色(植物、鉱物、など) を体に塗ったり、色のついた石を身に着けることで、魔除けやパワーが与えられることから、儀式的に色が用いられました。

カラーセラピーの始まり

古代エジプト時代ヘリオポリスで行われていた、ヘリオセラピー(太陽療法)がカラーセラピーの始まりと言われています。

太陽崇拝により、太陽光や虹の色には力があり、病気を予防すると信じられ、日光を浴びたり、神殿の各部屋を色ガラスによって「赤い部屋」「青い部屋」など特定の色の光が差し込むように作られていました。

また、クリスタルや色の付いた石を身につける事で、美的な意味合いだけではなく、健康や超自然的なパワーを手に入れようとしていました。

偉大な医学者が病気の治療に色を用いる

古代ギリシャ時代、は病気の治療に色が研究されるようになり、哲学、数学者として有名なピタゴラスは医学者でもあり、色が見える仕組みについて研究していて、病気の治療に色を用いていました。

哲学者であり、医学者のヒポクラテスは、西洋医学の発展に貢献したことで「医学の父」と呼ばれ、肌や目の色、舌や排泄物などの色の変化をデータ検証して診断し、傷の手当には色の軟膏を使い、Homeopathy(同種療法)の先駆けとなるような治療を用いていたといわれています。

西洋最大の哲学者の1人であるアリストテレスは、病気の治療に色(染料など)を薬として使うように進めていました。また、世界の物質は、火と水と風と地の4つの元素から構成されるとする「四元素論」を著しました。

古代ローマ時代の色を用いた治療

色を用いた治療は古代ローマ時代に入り、さらに発展をしていきます。

セルサスは、多種多様な花を使って膏薬を用い、色を意識した治療を行いました。

ガレノスは四元素を元に人の体液を四種類に分類し、基本体液としました。

体液は血液を基本に、血液(赤)、粘液(青)、黄胆汁、黒胆汁からなり、それらのどれかが増加したり減少したりして、バランスが失われると病気になる、と四体液説を提唱し、世界中の医学に影響を与えました。

医学が継承されない中世時代

ヨーロッパの中世では、病気は神からの恵みであるとされ、色を使って治療に用いる医学も継承されませんでした。

混色して人工的に新しい色を作り出すことは悪魔的行為とされ、混色せず、自然物から染料を見つけなくてはなりませんでした。

唯一、教会のステンドグラスから透過される色光から、色々な色を浴びることができました。

色を科学で捉える時代

ヨーロッパの中性から近代への移行期には、神秘的な思想は姿を消し、西洋医学を中心に医療が発展していきます。色を使った治療は行われなくなりますが、色を科学的に研究する、偉大な2人が登場します。

アイザックニュートンは万有引力の法則で有名ですが、色を科学的に捉え、光についてまとめた「光学」を1704年に出版しました。

ニュートンは、太陽光を暗室に入れ、ガラスでできた透明の三角柱(プリズム)に当て、光を屈折させ虹の7色に分光させました。

これにより、太陽の白い色の光は、虹の色(スペクトル)が含まれていること、色により屈折する角度が違うことを発見しました。

ヨハンヴォルフガング・フォンゲーテは、詩人、文学者でも有名ですが、科学者でもあり、ニュートンの色を科学的に捉えらる色彩論に反発していました。

ゲーテは色と光を生理的、心理学的に研究し、1810年に「色彩論」を出版しました。

ニュートンは光学的に色を研究した人、ゲーテは生理的、心理的視点から色を研究した人。いずれにしても、この偉大な2人が色彩学の基を作りました。

再び色を用いた治療が蘇る

19世紀後半、科学者であり医学者でもあるアメリカのドウィンバビットは、色々な色を用いて治療する様々な装置を開発しました。

バビットは1878年に「光と色の原理」を出版しましたが、当時のアメリカは、西洋医学以外の療法が認められていなかった為、絶版となりました。

哲学者、教育者であるルドルフ・シュタイナーは、科学者としての教育を受け、科学と神秘性に統合性を見出そうと試み、後に「人智学」の基礎を築きました。

また、シュタイナー学校が設立され、安心して生活できる環境が子どもの教育には必要だと考え、淡いピンクなどをベースにした教室作りが重視され、教育に色が取り入れられています。

1,2年生の教室は薄いピンク、3,4年生の教室はオレンジ色、5,6年生の教室は黄色、7,8年生の教室は緑色、9年生の教室は青色、10,11年生の教室は藤色、12年生の教室は紫色と、成長過程にふさわしい空間を意識して色の効果を提唱しています。

様々なカラーセラピーが開発される

1970年代になるとニューエイジ思想が流行し、代替療法や色々なヒーリングが誕生しました。

ゲーテやシュタイナーの影響を受けたイギリスのテオギンベルが独自のカラーセラピーを創設しました。

その後、色光が出るペンライトを使ったり、チャクラのツボに色のシールを貼る方法など、心身の健康を考えた様々なカラーセラピーが開発されました。

2000年頃からは色を使った心理カウンセリングや、心と体に色の効果を使うことを目的としたカラーヒーリングなどが開発され、両方が一緒になった様々なカラーセラピーが、今もなお開発されています。

カラーセラピーの起源や歴史などから、色が人類にどのように関わり、暮らしに活かされてきたのかご理解頂けたことと思います。

セルフカラーセラピーのやり方

好きな色は自分の心を明るくしたり、安心させてくれる色です。好きな色を小物やファッション、インテリア等など、どんどん取り入れるとで、気分を上げたり、癒したり、心のバランスを整えたり、暮らしの中で色を意識するだけで、セルフセラピーが行えます。

気になる色は心の声を教えてくれるきっかけになります。色のメッセージを意識して心の声に耳を傾けてみましょう。

カラーセラピストの資格とは

セルフではなく、家族や周りの人のストレスを和らげたり、心を癒すスキルがカラーセラピストです。

民間の会社や団体が主催する資格で、種類も多数あり、お仕事として活動ができる資格もあります。

その中でも1994年に札幌の中田哉子氏が創設した、TCカラーセラピーは、何度も改良を重ね、2009年に現在のカラーセラピーシステムに生まれ変わり、初心者の方でもたった5時間で、誰でも簡単に「カラーセラピスト」の資格が取得できます。

色を使ったカウンセリングが行えるカラーセラピスは、色彩の知識だけではなく相手の話を聞く、コミュケーション能力も大切になります。

オンラインZOOMがお勧め

オンライン講座を利用すれば、カラーセラピストの資格が自宅に居ながら取得できます。

オンラインで講座を受講する時は、ZOOMがお勧めです。電波も比較的安定していますし、Zoomのアプリをインストールするだけで、ID登録など無しでスマホやタブレットからも参加でき、手軽で便利です。

TCカラーセラピスト講座なら、色選びに使える14本のカラーボトルと、色の意味を暗記しなくてもテキスト(マニュアル)を見ながら2種類のカラーセラピーが身につけられます。

さらに講座内で2種類のカラーセラピーが体験できるので、カラーセラピーの効果を身をもって実感することができます。

オンライン講座ならではの、分からないこともその場で解決しながら、今後の活用法などもその方に合わせてご相談頂けます。

オンライン講座なら、忙しい方、早く資格が欲しい方など、受験なしで講座終了後、認定証がご自宅に送付されます。

まとめ

カラーセラピーでは、古代から用いられてきた色の作用を活用して、心と体のバランスを整えていきます。

情報過多に疲れ、ストレスを感じやすい日常において、カラーセラピストの需要は一層高まっていくのではないでしょうか。

カラーセラピーには様々な種類がありますが、マニュアルを見ながら色の意味をお伝えする手法は、気軽に楽しく自然に色の意味が覚えられるので、未経験者にもおすすめです。

「TCからーセラピスト講座」では、気になる色のメッセージから、自分の深い部分と向き合い、感じたことを言葉にする事で、自分の本当の気持ちに気づいていく、カウンセリングの手法が身に付きます。

5時間(2,5時間✖2日)20900円(税込)14本のカラーボトルとテキスト(マニュアル)認定証付きの講座です。ご興味のある方は是非こちらを目指してみてください。

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