こんにちは、色と光で人生を変える!カラーコンサルタント虹輝心(コウキシン)スクールを主催している、カラーセラピーの講師原美保子です。
色彩に関する知識や経験をシェアしています。 あなたは、色についてどのように考えていますか?
色は、光の性質であると思いますか?それとも、感情や心理に影響すると思いますか? 実は、色彩に関しては、歴史上の二人の天才が全く違う考え方を持っていました。
その二人とは、ニュートンとゲーテです。この記事では、ニュートンとゲーテが色彩に関してどのような理論を作ったのか、そして、その理論が現代の色彩学にどのような影響を与えているのか、ご紹介します。
目次
ニュートンの色彩論
ニュートンは、17世紀のイギリスの物理学者で、万有引力の法則や微積分など、数々の発見で有名ですが、色についても研究した色彩学者です。
色は光の性質であると考え、プリズムを使って白い光を七色に分ける実験をしました。
この実験が、あの有名な「ニュートンのプリズムの実験」と呼ばれているもので、白い光は、赤、橙、黄、緑、青、藍、紫の七色の光の混合であると結論づけました。
また、各色の光は、プリズムで屈折する角度が異なることから、光の波長によって色が決まると考え、色は光の波長によって決まるという理論を考えました。
この理論は、円環図や三原色など、色の分類や組み合わせについても説明していて、現代の色彩学の基礎となりました。
ゲーテの色彩論
ゲーテは、18世紀のドイツの文学者で、『ファウスト』や『若きウェルテルの悩み』などの名作を多く残しました。
また、文学だけでなく、自然科学や美術など、幅広い分野に興味を持ち、色彩についての研究もしました。
色は目に見えるものだけではなく、感情や心理にも影響すると考え、色の対比や調和、暗闇や明るさなど、色彩が見える状況にも注目しました。
そして、色は光と闇の相互作用によって生まれるという理論を唱え、ニュートンの色彩論に反発しました。
ニュートンのプリズム実験は、人工的なものであり、自然界の色を説明できないと批判し、自然界の色の現象の実験を行いました。
この実験から、色は光と闇の境界に現れると結論づけ、色は光と闇のバランスによって決まり、光と闇の相互作用によって生まれるという理論を考えました。
この色彩論は、色の心理効果や象徴性などの意味についても考え、現代の色彩心理学や色彩美学の基礎となりました。
まとめ
ニュートンは色を科学的にとらえた物理学者で、ゲーテは心理学的に色をとらえた自然科学者です。どちらが正しいという事ではなく、色の見方が違う二人の天才です。
この記事では、ニュートンとゲーテの色彩論について紹介しました。ニュートンは、色は光の性質であると考え、物理的な側面を説明しました。
ゲーテは、色は感情や心理に影響すると考え、感覚的な側面を説明しました。色彩は、科学と芸術の両方で重要な役割を果たしています。
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