節分といえば、豆まきや恵方巻きなどの楽しい行事が思い浮かびますが、その背景には深い意味があります。

節分は、季節の変わり目に邪気を払い、福を招くという古来からの風習です。その際に登場するのが、赤鬼や青鬼などの色とりどりの鬼たちです。

鬼の色には、人間の心の問題を表す仏教の教えが隠されているのです。

今回は、色のスペシャリスト原美保子が、節分の鬼の色の意味と、それがもたらす自分との対話のチャンスについてお伝えします。

目次

鬼の色は、人間の煩悩を表す

節分の鬼といえば、赤鬼と青鬼が有名ですが、実は他にも色の種類があります。鬼の色は、仏教の教えに基づいて、人間の煩悩（心の問題）を表しています。

煩悩とは、身心を煩わせる心の働きを意味する仏教の用語で、貪欲や悪意、怒りなどの感情や欲求です。

鬼の５色の意味

• 赤鬼：貪欲・欲望・渇望の象徴
• 青鬼：瞋恚（しんに）悪意・憎しみ・怒りの象徴
• 黄鬼（白鬼）：掉挙（じょうこ）心が昂ぶり頭に血が上った状態・悪作・後悔・我執・我が儘の象徴
• 緑鬼：惛沈（こんじん）沈鬱な状態・睡眠・眠気・不健康・怠惰・過食・不真面目の象徴
• 黒鬼：疑いの心・愚痴の象徴

節分には、これらの鬼に豆をぶつけることで、自分の中の悪い心を追い払うという意味があります。

鬼は、目に見えないものに対する恐怖の象徴でもありますが、同時に自分自身の心の問題を投影した存在でもあるのです。

鬼の色で心の状態を知る

鬼の色は、自分や他人の心の状態を知るツールとしても使えます。

色で性格を分析する方法は、カラータイプ®というシステムにも応用されています。

カラータイプ®とは、色彩心理を元に、独自の観点や研究を重ね2009年に開発された性格タイプ分け理論です。

13の色で個人の資質を表すことができ、さらに色の点数により決断タイプ、創造タイプ、協調タイプ、堅実タイプの4つのタイプに分類することができます。

カラータイプ®は、自分の強みや弱み、気質や相性やコミュニケーションスタイルなどを知ることができるツールです。

例えば、赤鬼や黒鬼のようのような決断タイプの人は、自分で決めたいという強い意志を持ち、スピード感やインパクトを重視します。

青鬼のような堅実タイプの人は、実用性や安定性を重視し、しっかり者で信頼感があります。

黄鬼のような創造タイプの人は個性を打ち出したいという感性を持ち、独自の空気やアイデアを持ちます。

緑鬼のような協調タイプの人は、共感してほしいという優しさを持ち、人のことを気にかけたり、寄り添ったりします。

これらのタイプは、自分だけでなく、家族や友人、職場の人などにも当てはめることができます。

色の違いを理解することで、相手の気持ちや考え方を尊重し、円滑なコミュニケーションをとることができるかもしれません。

節分は、自分の心と向き合うチャンス

節分は、家族で楽しく豆まきをしたり、恵方巻きを食べたりする行事ですが、その中には自分の心と向き合うきっかけが隠されています。

鬼の色は、自分の煩悩や心の問題を表しているので、自分がどの色の鬼に豆をぶつけたいか、またはどの色の鬼になりたいかを考えてみると、自分の心の状態や目標が見えてくるかもしれません。

それぞれのタイプに当てはめてた面をつけ、自分の中の直したいと思う嫌な部分を追い払うゲームなども面白いかもしれませんね。

節分は、季節の変わり目に新しい気持ちでスタートするための儀式でもあります。

鬼の色を通して、自分の心に気づき、改善したいところや伸ばしたいところを見つけることができれば、より良い一年になるでしょう。

家族で色で行いを見直す良いチャンスですので、ぜひ、色のスペシャリストがお伝えした鬼の色の意味を参考にして、自分の心と向き合うツールとして活用してみてください。

まとめ

節分の鬼の色には、人間の心の問題を表す仏教の教えが隠されています。鬼の色を通して、自分や他人の性格や気質、コミュニケーション方法などを知ることができます。

また、自分の心の状態や目標を見つめ直すこともできます。

家族で色で行いを見直す良いチャンスです。ぜひ、色のスペシャリストがお伝えした鬼の色の意味を参考にして、自分の心と向き合ってみてください。

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きっと節分がもっと楽しく盛り上がることと思います。

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